現在の大口投資家の思惑と今後への備え
連日で、クレディスイスの先物手口の方向に日経平均が動いておりますが、
一度、クレディスイスが巨額の先物手口をとり、日経平均が大きく動いた場合に、
私がいつも考えることは下記です。
CTA系の資金が、相場を激しく上下させて利ザヤを抜こうとしている思惑があると解釈をします。
このような相場では、株価は激しく上下動しても、1か月後、2か月後の株価の位置は結局ほとんど変わっていないというパターンもよくありますが、
後から振り返ると、“単に上下動するだけの相場”に惑わされて資金を減らしてしまう投資家も多くなる傾向があります。
そして、このような“単に上下動するだけの相場”で資金を減らしてしまうと、
その後に控えている上昇相場に素直に乗れなくなってしまうか、
逆に売りで踏み上げられてしまう投資家も増えるため、そうならないように意識しなければならないと考えております。
高田の対応策としては、安い所は株の買いを積み上げる戦略を実行し、高い所では
必要に応じてプット買い、先物売り、1357買い等を検討し、
デイトレードや短期売買としてはしっかりと引きつけて中途半端な位置でエントリーしないように意識して
この7月~8月相場に対応していく方針です。
また、相場が、もみ合いからトレンドに移行する時にも注意が必要です。
この先で起こりやすい展開は、サイクル、季節性、現在の超緩和策の環境下を考えると、
もみ合い後に、“海外勢が買い仕掛けを入れて上放れに向かう展開”です。
しかし、その上放れに乗れない投資家が多数出てくるのがいつもよくある傾向です。
なぜなら、もみ合いが相応の期間続く場合、
多くの投資家はそのもみ合いの値動きに段々慣れていき、
もみ合いの中盤あたりまでは乱高下に惑わされても、そのもみ合いの終盤に入ってくると
“どうせまたもみ合いだろう”という見方が大半になってきます。
つまり、相場の値動きや環境に慣れてくる投資家が増えてきます。
しかし、そうなった時には要注意となります。
相場はそのような時にもみ合いが終わりトレンドが発生することが多いのです。
このあたりのことも、CTAや相場を動かす大口投資家は百も承知ですので、
多くの投資家の油断をついて買い仕掛けを入れて上昇トレンドを開始させる展開は、今後起こり得ると考えております。
その後は、その上昇トレンドに段々気づいた投資家が段階的に乗り始め、
その上昇トレンドが一定期間続くという流れが一般的です。
また、強い上昇トレンドが開始すると、その直前のもみ合いとは全く相場つきが変わりますので、
その相場つきの変化に対応できずにその上昇に乗れない投資家が多数になります。
当面は、CTA系の資金が、相場を激しく上下動させる展開を想定しながらも(所々で急落も挟む)、
最終的には、海外勢から買い仕掛けが入って、上放れに向かう展開をイメージしているところです。
↓本日も下記にて、上記の手口、建玉から大口投資家の思惑等の読み方を、
高田資産コンサル流「日経225先物・オプションの需給分析の実践方法」として更新しております。
上の画像は私の7月8日8時29分時点での日経225オプションのポジションです。
今回も、結果的に、損無しで利益が狙えるポジションに発展させることができました。
まずは6月第1週で(日経平均のほぼピーク時)、7月限プット22500買い、7月限界プット22000売りのバーティカル・ベア・プットスプレッドのポジションを構築し、
6月29日の日中ザラ場で日経225先物が22000円を割り込んだ後に、7月限コール22250買い、7月限コール22500売りのバーティカル・ブル・コールスプレッドのポジションを構築しました。
この結果、最大利益は78万円、最大損失は無しで、最低でも3万円の利益を確保できる合成ポジションとなりました。
よって、7月SQ値が22000円以下なら78万円の利益となり、7月SQ値がどれだけ高くても損失にはなることはありませんので、
このポジションは、7月SQで決済するのもアリ、その前に株価がさらに大きく下落すれば途中で利確もアリとなります。
損益図は上図の通りで、私の現在のポジションである、ベアプットスプレッドとブルコールスプレッドの合成ポジションの損益図は、上図の左側の損益図です。
ベアプットスプレッド、ブルコールスプレッド単体の損益図は、ぞれぞれ真中、右側です。
ベアプットスプレッドとブルコールスプレッドのポジションの合成の損益は、
単純に足し算をすれば良いだけですので、デルタもセータも足し算をするだけです。
このような戦略は、相場での実践経験を積んでいくことで、身についていきますので、
経験値を積んでいけば、どのようにすれば、損失を抑えながら利益を狙うことができるのかが
自然にわかるようになってきます。
また、私の公開用の証券口座の一つである、SMBC日興証券の口座状況は下記の通りです。(昨日引け後時点)
株価の下落局面では、株の買い増しを淡々と続けております。
下記のように、私の運用方針は、資金を分散して、それぞれで利益を狙う方針で、
株式投資についても、複数の証券口座に資金を分散して、
証券口座ごとに運用方針を分けることで、
リスクヘッジをしながら、上手く利益を狙う方針をとっております。
この株式投資の証券口座の一つが、上記のSMBC日興証券の口座で、2019年12月から運用を開始した口座となっております。